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       De Morbis Artificum Diatriba(働く人の病 初版本)

  

本書は、産業医科大学の土屋健三郎初代学長が産業医科大学の「建学の精神」の拠りどころの一つとした、ラマツイーニ(Bernardino Ramazzini:1633−1714)の著作です。
 ラマツイーニは、イタリアのカルピに生まれ、17世紀末から18世紀初頭にかけてモデナ大学、パドヴァ大学で教鞭をとり、1700年に本書、職業と病についての著作「De Morbis Artificum Diatriba」の初版を世に出しました。本書とその後の改訂版は、18世紀中にはヨーロッパの主要言語6ヶ国語に訳され、当時の医学書としては歴史的なベストセラーとなりました。
 初版である本書の特徴は、当時の本としては小型で医師が往診に出向く時にポケットに入れて持ていける装丁となっているようですが、こうした点でも初版はラマツイーニの本書への思いが最も具現化されたものといえます。
 初版は、産業革命前の職人と徒弟の時代を背景にした42章からなる著作で、最終版である1714年版では54の職種について記載しています。各職種についての労働条件を作業要因と環境要因を念頭において分析し、医師としての対応を著したもので、医学史の不朽の古典としてのみならず、社会・経済史の領域でも、大きな影響を与えてきました。現在では見られない職種や階層、差別的表現もありますが、そこには医学史の一コマとして意味を持つ正確な記載としての魅力も溢れています。
 「患者の家を訪ねた時は、病人の痛みはどうか、原因は何か、具合が悪くなってどのくらいか、通じはあるか、どんな食べ物を食べているか」の他に、もう一つ「職業は何か」という質問を加えることを提案しています。

 《東 敏昭 氏》
<参考>
 原著はラテン語で書かれておりますが、日本語、英語を含む各国語に訳されています。
日本語訳本として、「働く人の病(東敏昭監訳)」が出版され図書館に所蔵していますのでご利用ください。

 

 土屋文庫

土屋健三郎初代学長から寄贈された図書及び雑誌についてご紹介します。
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